キックのAI分析
サッカーのキックをAI分析し、キックの上達に活用する。
「AIを利用した人体の骨格推定技術」を利用したキックの分析。これは、ビデオの人体の映像から骨格の動きをデータとして取得し活用するものです。医療分野では、従来から、高価な機材と専用の環境で行われてきた、骨格の動きを調べる検査です。これを、ビデオ映像から同様の結果を得るものです。当プロジェクトのリーダが、静岡大学の客員教授として行ってきた、医療分野での研究の成果を、サッカーのキック分析に応用したものです。キックの動作を、ビデオ映像から分析するものです。コーチの模範となるフォームとの比較、他の選手との比較、自分自身の過去との比較を可能にし、キックの上達に活用するものです。
ロング・キックの分析結果を例として紹介します。
AI分析から分かった、ロング・キックの重要な要素
以下の5つの要素が、飛距離、キックの精度に大きくかかわっていることが分かりました。
1.軸足と地面との角度
助走の力をキックで利用する、また、蹴り足の適切な角度の確保の為に、重要です。
2.蹴り足と反対の腕の振り
蹴り足と反対の腕をしっかし振り、体を弓の様にしならせる事は、体の回転を利用する、また、体のバランスを保つ為に、重要です。
3.上半身の傾き
キックの瞬間、上半身と頭を、地面に対して垂直にし、一直線にする事は、ボールをしっかり見て正確なキックを蹴る、また、回転軸を地面に垂直に保ち、的確にボールに力を伝える為に、重要です。
4.ボールの蹴り位置
ロング・キックのキック時の足とボールの関係は、以下の3つが重要です。
1)ボールの蹴り位置: 下の部分
2)足の蹴り位置:足の甲の少し内側、固い部分
3)足の甲の角度:地面と水平
5.フォロースルー
フォロースルー(キック後の体の位置)を見ると、助走の力、踏み込みの力が、どの様に使われているか分かります。ボールに適切に力を伝える為に、キック後の体の位置は、ボールがあった位置より左(助走してきた方向)に保つ事が、重要です。
5つの要素の評価
システムで、5つの要素の評価を集計し、平均と自分の数値をレーダーチャートとして表示します。
1.軸足と地面との角度
2.蹴り足と反対の腕の振り
3.上半身の傾き
4.ボールの蹴り位置)
5.フォロースルー
“We want to contribute to the improvement of the soccer skills of children by using AI.”
AIを活用して子どもたちのサッカースキル向上に貢献したい。
Kick AI プロジェクト・リーダ
山内 秀敏
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